シジュウカラの恩返し

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今日の夕食は
久しぶりにフォーを作りました。
いつもはもやしの芽と根をとるのですが、
今日はそれさえもヤル気にならず、
簡単に簡単にすませました。

そう、夏の料理は時短に限ります。

パクチーはオットさんが苦手なので、
代わりに柔らかい春菊を生で入れました。
スープの温度でみるみる火が通り、
香りが立ってきて
これはこれで合うのです。

お腹が膨らみかけた時に
オットさんが工場であった出来事を語り始めました。

午後、ガラス扉に「ドン!」と何かがぶつかるような音がしたそうです。
驚いて外に出たら、
若いシジュウカラが側溝に倒れており、
目を半分閉じた状態で失神しかけていました。

きっとガラスに激突したんだな、
かわいそうだな…と思い、
そっと優しい手で包んで日陰に移してやり、
オットさんはそのままにして仕事に戻ったそうです。

しばらくして
ふと気になって見に行くと、
横になっていたシジュウカラは立ち上がっており、
こちらを見ていて目があったそうですよ。

つぶらな瞳同士でしばらく見つめ合い。

そしてシジュウカラは「はっ」とした顔になり、
野生の本能を取り戻したのか
そのまま飛び立って行きました。

「ああ…よかったねぇ(私)」
「無事で何よりよ。(オットさん)」と

まるで日本昔ばなしのじーさんとばーさんのやり取り。

昔ばなしの中では
その後、恩返し的なものがあるけれど…
と言って笑いました。

そう、今日は本当に暑かったですね。
頭痛がするほどでした。

この暑さで疲れ切っている方も多いと思います。
こんなつまらない話を聞いて
「はっ?」みたいな方もいるかもしれません。

ですが、こんな話でも楽しめる方は幸せです。
ウチもそうだから、これがシジュウカラの恩返しかもね…

とちょっと綺麗にまとめてみました。