オレンジに染まるみかんと母の小さな背中

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昨日、実家まで長いドライブ。
朝ごはんも食べる暇がないくらいの慌ただしさだったので、
かごの中にみかんとグレゴリーポーターを入れて、
エンジンをかけました。

何度も通った海岸線の道を走らせながら、
奇跡のような4ヶ月半を思い返します。
特に母が「何も覚えていない」という
後半の1ヶ月くらいは、
私の記憶も曖昧なくらいです。

父の入院、
何度も危篤状態になり、
両親がコロナに感染。
そして父の転院から、
数日前に無事に退院しました。

要介護5で車椅子。

昨日は
弟実家で待ち合わせをし、
弟が父を
私が母を
病院へ連れて行きました。

そう、めちゃくちゃ頼りになる
ケアマネージャーさんが、
数回の面談と世間話の中から
父と母の状態と性格を鋭く察してくださり、
プランを組み立ててくださるので、
本当に助かっています。

忙しい毎日の中から、
両親をサポートするのはなかなか大変なのが現実で、
私自身も体調を崩したり、
感情の波に押し流されたりしておりますが、

母の小さな背中に手を当てていると
ドロドロしたものはどこかに飛んでいき、
支えになっていることに喜びを感じました。

父のこれからは
この小さな肩にかかっているのですから
私たちも力にならなければいけません。

帰りの車の中で、
結局食べることがなかったみかんと
グレゴリー・ポーターがオレンジに染まっていました。