久しぶりの墨絵。「描く」のではなく「現れる」のを待つように

今日は本当に久しぶりに、墨絵を描きました。

実のところ、数日前からずっと、頭の中にはもうその人が出来上がっていたんです。
表情や輪郭、まとっている空気感まで、
ぼんやりとですが確かにそこにいて、
いよいよだな…というタイミングで
あとはその存在を紙の上に「写しとる」だけの作業でした。

実際の時間は15分程度。
墨は一度紙に触れた瞬間、まるで導かれるようにすっと吸い込まれ、
あっという間に線が走っていきました。

でも、そこに至るまでの時間は、かなり長かったように思います。

片付けをして、掃除をして、
なんとなく場所を清めて、
ようやく墨をすり始めたのは夕方。

紙も慎重に選びました。
今日はちょっとだけ試しに描いてみよう…と
そんなつもりだった一枚が、
「もうこれでいいよ」と語りかけました。

そう、墨絵って、他のイラストレーションとは少し違う感覚があります。
自分が「描いている」というより、
向こうから「出てくる」のを待っているような。
そんな感じ。
うまく見せようとか、かっこよく仕上げようとか、
そこに余計な欲や緊張が入ると、墨はすぐに正直にそれを映し出します。
でも逆に筆を握る手はただただ素直であればそこに辿り着けます。

描ける時は描ける。
描けない時は、何をしても描けない。

そんな潔さや脱力感が、
この表現のいちばんの魅力かもしれません。

筆を置いたあと、少しだけほっとして、
ああ、また描けてよかったなと思いました。
この絵はまだまだ仕上げまで何度かの工程を経て仕上げに入り
あるアートプロジェクトに出品します。

Fujii Kaze: Tiny Desk Concerts JAPAN
Tiny Desk Concertに藤井風さんが出演してたんですね。
めちゃくちかっこいいいー!!

広島ブログに参加しています。
ポチッと押してもらえたら嬉しいです。
↓↓↓

広島ブログ

関連記事

コメント

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。