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本と暮らすをテーマにしたwebマガジン
『FLAG! web』の連載で5作目の絵本弁当作りました。
こちらも合わせて読んでみてくださいね。
今回の絵本は「手ぶくろを買いに」
新美 南吉の名作なので、
絵本もたくさん出ていますが、
私が選んだ絵本は
黒井健さんのパステルの柔らかいタッチが秀逸なこの絵本です。
この本を読みきかせる時は
自分も優しい気持ちになって読めました。
お母さんをそんな気持ちにさせる絵本は
そんなにあるものではありません。
だからおすすめ。
そう、新美 南吉をはじめ知ったのは小学生の頃。
教科書で「ごんぎつね」を読んだんですね。
随分と古めかしい名前なので、
作者はどんなおじいちゃんなのかと思っていたのですが、
なんと結核にかかり
29歳の若さで亡くなっていたのですね。
残っている写真はどれも若い青年です。
私はその青年が書いた
「でんでんむしのかなしみ」という物語が大好きでした。
小さい頃からコンプレックスの塊だった私は、
悲しみで胸がいっぱいになることがよくありました。
そう、死にたいとまでは思いませんでしたが、
生きていくのは大変だなぁと感じていたのです。
しかし、
頭の良いあの子も、
可愛いあの子も、
走るのが早いあの子も、
自分とは違うけれど、
悲しみを抱えているのだな…と
この短い物語を読んで気づきました。
のちに上皇后 美智子様が
何かでこの物語を語っていることを知りました。
どんなお立場になろうとも悲しみを抱えている。
そうだよね。
はい。少し脱線しましたが、
新美南吉の世界を
大人の視線でもう一度読んでみるのも良いかもね…と
思いましたよ。
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