母の10年、息子の10年

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今日、郵便局に行ってきました。
ちょうど10年前に保険に入って、その満期が来るそうで、
その手続きに行ってきました。

息子が東京の大学(正確には埼玉校)に行ってから10年です。
息子を一人残して
夫婦二人が羽田行きのバスの中でオイオイ泣いたのが
10年前です。

それからずっと息子は一人暮らしを続けてきました。

ピンチもあったでしょう。
悔しいことも寂しいことも、
そして貧乏も。
一人で乗り越えて10年です。

最初の4年間はお金が壊れた蛇口状態で出ていくばかりでしたが、
そんな中でも少ない金額ではあるんですが、
毎月毎月コツコツと払い続けてきました。

それが満期ですって。

あの時局長さんが、
「10年後には結婚が決まって、結婚資金の足しにでもなるんよ」と言うた言葉が
先の話ではなくて、
あってもおかしくない話。

使いたいのはやまやまですが、
貯金することにしました。

10年前には
あんなに寂しい…寂しい…と言うてましたが、
近くにいなくても平気になりました。
夫婦二人の生活も多忙を極め、なかなか大変です。

息子が一人で頑張ってくれて、とっても助かっています。

そう10年経てば、
自分自身も暮らしも変わるものです。
変わらないのは「息子が一番」という気持ち。

ただ、距離感があることで私は冷静になれただけだと思います。

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