モリの赤蟻弁当

今日は、熊谷守一 の蟻の絵をモチーフにした
モリの赤蟻オムライス弁当。

再現力がなく、
生き生きと動き回っていない自分の蟻に絶句しましたが、
「ヘタも絵のうち」というモリの言葉を思い出しました。

そう、何年か前のこと。
息子の受験にくっついて私は東京に出かけました。

受験前日。池袋に到着し、
息子はもちろん勉強。
大学の部活の先輩に勉強をみてもらうことになったので、
私はその間、邪魔にならないように一人で出かけました。

それが熊谷守一美術館です。

熊谷守一、通称モリは生前、敷地から出ず
多くの時間を、その土地にあった自宅の庭で過ごし、
そこで植物や小動物を観察し続けていたそうです。

私はその場所に立っただけですごく感動しました。
そしてその美術館の塀には
この蟻が描かれていたのです。

さて、昨年オットさんと「モリのいる場所」を観ました。

この映画は熊谷守一本人をモデルにして描かれた映画です。
フィクションではありますが、
この映画は、モリが住む一軒家を舞台に、
モリと奥さん、そしてそこに訪れる人たちの人柄や日常を、
ほのぼのとした映像で綴っていました。

その中で、夫婦がお互いに気遣い、寄り添っている姿が
とても印象的で、
まるで昔のホームドラマを観ているようでした。

しかもその役を山崎努、樹木希林という
日本が誇る名優二人が円熟した演技…というか演技とは思えない自然さで
見せてくれるのです。

とっても幸せな気分にしてくれる映画でした。

さて、このブログを書くために本人の映像を見てみました。
そして驚きました。

なんて澄んだ目をしているのでしょうね。

人の心を打つ絵を描く人の眼差しは違うんですね。

いつも血走って淀んでいる私の目ではみえない世界を
みているのでしょう。

今日の1曲 Tuxedo – Vibrations

どこか懐かしいダンスミュージックに
現代のエッセンスのふりかけ具合が絶妙でイイ感じ。

動きが古いけど、踊りながら聞いています。

お盆前の繁忙期。
お盆も仕事かぁ〜半ば諦めながら頑張ってます!!

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